会長挨拶
会長就任あいさつ
この度会長を務めることになりました。長きに渡り会長を務められた高橋功さんの後を継ぐ形となり、至らない点も多々あるかとは思いますが宜しくお願い致します。
私は平成二十年にボラ協に入会し、ハンディキャブ活動に従事して参りました。入会当時は相模原市からも協会に対する助成を頂いていたこともあり、車いす乗降車両も大型の車両を保有し、車いす利用者の介助をするボランティアも同乗する体制で活動をしていました。その後市からの助成打ち切り等による財政難の問題があり、南連絡所の閉鎖など痛みを伴う改善を施した結果、なんどか現在まで活動を継続出来ております。関係ボランティアのご助力に改めて御礼申し上げます。
高齢化社会が進行している現在、ハンディキャブの利用希望者は絶えることが無い一方、運行を担うボランティアが著しく不足している事態となっています。毎年実施しているボランティア養成講座をきっかけに新たに参加頂くボランティアはいらっしゃいますが、まだまだ運転ボランティアが足りない状況です。ご都合のつくタイミングで構わない活動ですので一人でも多くの方がご参加いただけるようよろしくお願い致します。
現在協会活動の中で実績を上げてきているのが傾聴活動になります。こちらは近年傾聴活動に興味を持つ方が増えており、講座を開催すると多くの方に参加頂いています。当協会の傾聴は居宅訪問を原則としているため、コロナ渦の影響で訪問に伺う方の伸び悩みという課題を抱えています。
協会の独自事業の一つであるボランティア養成講座も、近年の社会情勢の変化に伴い従来の講座開催方式では参加者を集めることが困難になってきました。講座検討委員会において時代に即した講座の検討・募集を行っていますが、以前のような人数を集めることは難しくなってきました。ボランティア養成講座は協会のボランティア活動を担う人材獲得の機会でもありますので、協会の継続的な活動維持において重要な活動であると考えています。
最近は情報発信も重要な活動であるという観点から、フェイスブックやインスタグラムを媒体とした情報発信を進めています。写真のアップなど比較的気軽に情報発信が可能な一方、アカウントの管理を怠ると協会の信頼を損ねる事態となりますので、関係ボランティアの皆様には管理の徹底をお願い致します。
最初のご挨拶にも関わらず課題ばかりを提示し暗い話となってしまいましたが、個人的には各活動に関わっているボランティアは、皆意欲を持った素晴らしい方々と思っています。各ボランティアがこれからも活動を継続できるよう、様々な課題を克服していかなければなりません。課題解決については理事会や各委員会において検討を進めて参りますが、ボランティアの皆様には日々のボランティア活動の合間で構いませんので協会のことについても目を向けて頂けますと幸いです。
2023年7月25日
認定特定非営利活動法人
相模原ボランティア協会
会長 加藤 修
設立の趣旨
相模原ボランティア協会は、任意団体として既に20年を超える歴史を持っています。1981年6月に設立趣意書にある通り、協会は以下のことを基本に設立されました。
- 市民による、市民のための地域福祉向上を目的とします。
- 障がいを持つ人など従来から福祉の対象者と言われる人々も、ボランティアとしてともに活動することを進めます。
- 市民的性格を堅持する組織であるために、特定の宗教や政治(政党)の利害を超え、また活動をそれらの宣伝拡張の手段とはしない。
そして、この設立趣意書において大切にしたことは、「与えられる福祉」「要求する福祉」ではなく「創り出す福祉」「市民が主体となる福祉」です。このことは、社会活動を展開するに際し、今日では当たり前のように言われるようになりましたが、新しく法人として再出発した後も、当協会の骨格をなすものとして、位置付けてまいります。
私たちは、多くのボランティア団体と連携しながら、この20年余の歴史を刻んで来ました。その間、市内各地区における様々な市民ボランティア活動は大きく進展し、また、ボランティアという概念も、阪神淡路大震災における市民活動が大きく報道され、一般市民の間に広がりを見せるに至っています。
協会は、市民活動団体、行政、企業その他の関係する機関団体との幅広い連携を視野に入れながら、柔軟で、何ものにも拘束されない自由な発想で、まさに「ボランティア活動ならでは」の世界を築いていくことこそが、新しい活動領域を拡げていくことになると信じて活動していきます。そのためには、広く情報を公開し、より多くの市民の参加と協力を得ながら、十分な責任を果たし、市民からの信頼を得るために、私たち相模原ボランティア協会は特定非営利活動法人として生きて行くことを選びました。(抜粋)
平成18年9月 特定非営利活動法人 相模原ボランティア協会