会長挨拶
次世代にバトンタッチできる社会を!
このたび、ボランティア協会の会長を務めることになりました恒藤玲子です。
会員の皆様には、日頃より当協会へのご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
私がボランティア協会に入会したのは、1996年のことです。相模原に越してきた際、知人がひとりもいなく、どうしようかと思案していたところ、「広報さがみはら」を読んでいた家族の一言がきっかけとなりました。「ボランティアを始めてみれば?」というその言葉に背中を押され、自主性のなさに苦笑しつつも、ボランティア活動を始めることにしました。
それから今日までボランティア活動を続けてこられたのは、協会に優しく思いやりのある先輩方が多く、私自身が人生の大切な学びを得られる場であったからだと感じています。
2024年11月時点で、全国のボランティアセンターが把握しているボランティア数は、ボランティア団体に所属する方々と個人で活動されている方々を合わせて 652万8163人 とされています。この数字は総人口の約5.4%に相当します。約5%という割合が多いのか少ないのかの判断は難しいところですが、当協会においては福祉有償運送の運転ボランティア不足は深刻です。また、財源問題など多くの課題も抱えています。
そこで、会員の皆様をはじめ、関係諸団体の皆様からご意見をいただきながら、理事一同で課題を一つでも解決する方法を模索していきたいと思います。
タイトルに書かせていただいた「次世代にバトンタッチできる社会を!」という言葉は、私がボランティア活動をする際のモチベーションとなっています。この理念を胸に、皆様と共に楽しく活動していけるよう努力してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
2025年6月1日
認定特定非営利活動法人
相模原ボランティア協会
会長 恒藤 玲子
設立の趣旨
相模原ボランティア協会は、任意団体として既に20年を超える歴史を持っています。1981年6月に設立趣意書にある通り、協会は以下のことを基本に設立されました。
- 市民による、市民のための地域福祉向上を目的とします。
- 障がいを持つ人など従来から福祉の対象者と言われる人々も、ボランティアとしてともに活動することを進めます。
- 市民的性格を堅持する組織であるために、特定の宗教や政治(政党)の利害を超え、また活動をそれらの宣伝拡張の手段とはしない。
そして、この設立趣意書において大切にしたことは、「与えられる福祉」「要求する福祉」ではなく「創り出す福祉」「市民が主体となる福祉」です。このことは、社会活動を展開するに際し、今日では当たり前のように言われるようになりましたが、新しく法人として再出発した後も、当協会の骨格をなすものとして、位置付けてまいります。
私たちは、多くのボランティア団体と連携しながら、この20年余の歴史を刻んで来ました。その間、市内各地区における様々な市民ボランティア活動は大きく進展し、また、ボランティアという概念も、阪神淡路大震災における市民活動が大きく報道され、一般市民の間に広がりを見せるに至っています。
協会は、市民活動団体、行政、企業その他の関係する機関団体との幅広い連携を視野に入れながら、柔軟で、何ものにも拘束されない自由な発想で、まさに「ボランティア活動ならでは」の世界を築いていくことこそが、新しい活動領域を拡げていくことになると信じて活動していきます。そのためには、広く情報を公開し、より多くの市民の参加と協力を得ながら、十分な責任を果たし、市民からの信頼を得るために、私たち相模原ボランティア協会は特定非営利活動法人として生きて行くことを選びました。(抜粋)
平成18年9月 特定非営利活動法人 相模原ボランティア協会